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アベックパンチのyasuのレビュー・感想・評価

アベックパンチ(2011年製作の映画)
1.3
「アベック」という男女のペアが手を繋ぎながら戦う総合格闘技。
ダウンの概念はなく繋いだ手を離してしまったチームの負けという競技。
悪友2人が絡んだ相手はアベックの有望株で、腕に覚えのあったヒラマサが一発で倒されてしまい、この2人にリベンジすべくアベックの世界に飛び込むという話。
月刊コミックビームに約三年間程連載されていた作品。月刊〜の15周年記念で製作されたらしい。

ルームメイトを観て、古澤監督と自分の相性の悪さが凄くて他の作品を探して鑑賞した今作。

やはりルームメイトの時に感じた迫力の無さや台詞回しの下手さ、場当たり感は同じだった。
脚本・監督を両方をやっていてなぜワンシーンワンシーンを切り離したような物を作るのか。
映像作品であんなに流れやリズムが悪いのは致命的。「カット」の声がそろそろ劇中に入ってしまうのではと感じる程。
これのせいで格闘シーンが全く手に汗握る空気にならず迫力が全くない。
主人公達に感情移入できずなんだこれ感。

パートナーと息を合わせる為のトレーニングのシーンもなんだかチープ。
エヴァンゲリオンのシンクロの練習のハマった時のような快感は得られず。
ただの喧嘩ではない。自分が強くなるだけでも意味ない。
パートナーと心を通わす事が大事だという題材でここのシーンと、分裂してしまうところをサラッと描いてしまっては深みもクソもない。
そもそもパートナー選びだって、え?って位唐突な流れできてるんだからせめてそこくらいは丁寧に。

実戦のシーンも戦い方に工夫がない。
と言うかこのルールを思いついた時点で全部出し切ってる感がある。
漫画なら一コマ一ページ毎のインパクトでやっていけるが映像化するにあたってそこを練りまくらなければいけないはず。
技も短調、競技といえど作戦的な発想ない、迫力ない。
タイトルのアベックパンチというのはグローブをはめてない方、つまり2人繋いだ手でするパンチで必殺技となるって説明冒頭であったのに全然使わない。練習もしてない。

なんだろう、気になる所だらけ。
入管が来る時も武装してやる気マンマンでヤクザじゃない。
もう原作が悪いのか監督が悪いのかわからない。
やはりこの監督との相性は最悪なようです。さぁ次はオトシモノらへんを見よう。

たまたま武田梨奈ちゃん出演作が連作。
やはりいい。バリバリアクション出来る子が役の設定上ただの女子高生なのでミットに女の子パンチをしているのには萌えた。
その次のシーンではもう綺麗な上段蹴りをしてましたが笑
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