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戦争と平和のNのレビュー・感想・評価

戦争と平和(1956年製作の映画)
3.2
2017.12.5(Tue)
トルストイ繋がりで見た。
家族愛とか恋愛とか、ロシア版風と共に去りぬみたいな感じ。上映時間は同じくらいだけどこっちの体感時間は長かった…。戦争やら恋愛やら色んな要素があるけど全てオードリーヘップバーンの天真爛漫さがあるからこそ成り立ってる映画だなと思った。アンナ・カレーニナと同じように浮気しちゃう系だけど対照的な人物造形だった。ナターシャは純粋で素直で天真爛漫で、だからこそ突っ走って浮気もしちゃうけど他人を思いやれる。アンナも序盤はそうだったかもしれないけど、ヴロンスキーと出会ってからは自分のことしか頭にない、だから不倫するし破滅する。そんなかんじ。原作読んでもっと細かい心理が分かればまた違うのかもしれないけど。あと戦争ものはやっぱり世界史の知識がないとダメだなと思った。勉強せねば!
そして衣装が比較的シンプルだけど美しかった。それを着こなしたオードリーヘップバーンが尚のことかわいかった。でも脚本のせいか俳優陣のせいかわからないけどやや薄っぺらい印象。重々しさがあんまりなかった。登場人物はこっちの方がみんな良心的でいいけど、逆にそうじゃないアンナ・カレーニナの方が重さはあって好きだな。
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