Siesta

未知との遭遇のSiestaのネタバレレビュー・内容・結末

未知との遭遇(1977年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグの初期代表作 後の「E.T.」とは、また異なる宇宙との邂逅 「E.T.」では子どもが主人公で、E.T.と子どもたちの物語であったが、今回はどちらかというともう少しマクロな視点で、日本でいう「ゴジラ」に近いような印象を受けた UFOの目撃や停電等の被害、家屋内のホラー映画さながらの怪奇描写 博士たちが地図を見ながらディスカッションする様子なんかは本当に「ゴジラ」に似ていると思った
主人公は宇宙を本気で信じるある意味で少し“痛い”男 食べ物で形作り遊ぶということでも示される子どもっぽさ 庭を破壊し始める あの形に囚われて奥さんと子どもたちは離れていく ロイの狂い具合は「シャイニング」さながら 音楽信号を使った交信 キスしちゃうん?その人と?感 未確認飛行物体というもののイメージを作ってしまった 母艦のデザインはエグい 有名すぎる音楽 音を介したオーケストラのようなセッション が今作で1番テンション上がったかも 行方不明になっていた軍人たち たった1人乗せられていくラストの余韻 宇宙人をギリギリまで見せない演出が当時の技術の限界をうまく隠して、それが逆に神秘性にもなっていると思う それから遠く離れた土地の現象が絡まってつながっていく展開は「エクソシスト」っぽさも感じた ただ、退屈で冗長な印象は拭えないし、ストーリーとしての中身が乏しい気もしてしまうが、マザーシップの素晴らしさ、それだけもう十分過ぎると思う
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