広島カップ

未知との遭遇の広島カップのレビュー・感想・評価

未知との遭遇(1977年製作の映画)
4.5
トワイライト・ゾーンのような前半が本作では圧倒的に出来がいい気がします。
スピルバーグに『ジョーズ』で度肝を抜かれた若い頃の私は彼の次作のテーマが私の不可解現象大好き趣味を擽ぐって来るUFOとの遭遇話と知ってからは映画館に行くその日が待ち遠しくて待ち遠しくて、そして幕が上がると期待通りでワクワクして...映画初心者の少年には堪らない作品でした。

UFOの魅力はなんといっても遭遇した瞬間です。
一体あれは何だ?!という怖さとドキドキ感。信じられないことが目の前で起きていることに凝視を強いられ身動き出来なくなるという体験。
(※私個人のUFO遭遇話は『UFO オヘアの未確認飛行物体』(2018)に書きました)
なので主人公がUFOに遭遇する踏切脇のシーンが本作の白眉です。
そしてその不思議さに囚われてその未知なるものを追い続ける主人公の男の気持ちも大いに首肯できます。
(彼等に上手いこと導かれているようでもありますが...)

しかしながらウソかマコトかを徹底的にハッキリさせてしまい最後にこれでもか!というスケール感で登場させたシャンデリアのお化けみたいなUFOは少し大仰で興醒めでした。

アレェ?あの人は、もしかして...
ロッキーのライバルのアポロを演ったカール・ウェザースとエイリアン2でアンドロイドを演ったランス・ヘンリクセンがほんの端役で出ていたなんて今日まで知りませんでした。
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