安堵霊タラコフスキー

未知との遭遇の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

未知との遭遇(1977年製作の映画)
4.2
ETとか出来た後だと地球外生命体とのファーストコンタクトを描いた程度の作品にしか見えないけど、これをジョーズの後に見たらポルターガイスト風味のホラー描写も全編に亘り散見され(ということでこれを見るとやはりポルターガイストってスピルバーグ監督もやってたんじゃないかと一層強く思う)、最後の方までどんなオチになるのかわからないスリルとサスペンスがあり、もしかしたらその点が受けたのかもしれないと今回改めて見て思った。

演出や描写の面でも中々光るものがあり、トラックが後ろに止まったかと思いきや宇宙船だったっていう演出とかリチャード・ドレイファスがせかせか作っていたものの正体が判明する場面とか、おっと驚く描写が多いのは流石だと思うが、そういう意味で初期のスピルバーグはヒッチコックに近い監督だったと言えるかもしれない。