Azuという名のブシェミ夫人

ゴーストワールドのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
5.0
『ファーゴ』のレビューを書いたら、無性にブシェミに会いたくなって、自宅DVDからこの映画をチョイス。
どんだけ好きなの。

幼馴染のイーニドとレベッカ。
二人ともちょっと風変わりで仲良く、周りの“何も考えてないおバカさん”を揶揄しながら楽しんでる。

イーニドは自分がどうしたいかの方向が定まってなくて、ただ楽しく感じる事にあちこち直観的に動いてる。
でも、レベッカは意外としっかり者で現実を見ていて、その上で“ちょっと変わったことをしている私達”を楽しんでいるんだと思うんですよね。
だから少しづつ、じんわりと二人には距離があいていっちゃったんだろうな。

イケてると思った緑の髪がけなされる。
意味わからん針金アートが絶賛される。
宝物のアンティークが素人からはガラクタ。
“ゲロダサい”男が自分のヒーロー。

時代や流行、街も人も、それを評価する人達で変わる。
姿は一定でなく、現れては立ち消える。
実体のない世界、この世は“ゴーストワールド”ってことなのかな。

特典映像の監督インタビュー。
ブシェミに出演交渉の電話をかけていた時に監督の奥さんが言ったらしい。
『もしも私が浮気するならスティーブ・ブシェミしかいないわ。ブラッド・ピットとかではなくて』
分かる!分かるよ奥さん!
監督『まぁウチの奥さんは変わってるんだけど』
って、おーい。笑
優しい目でイーニドを見つめるシーモア。
この作品のブシェミ、最高に可愛くて最高にダサくて、すっごく魅力的です♡♡♡
私もあんな風に見つめられたい♡
ありがとう、大好きだよブシェミ♡♡

イーニド、そのうちシーモアの元に帰ってきてあげてね。