べつに私が ってわけでもないけど、
こんな世の中、全然イケてない。
みんなつまんなくてやってられない、
追いつこうなんて媚び売ろうなんてめんどくさい、
ちょっとアブノーマルなくらいがちょうどいい。
そんなつまんないゴーストワールドに生きていて、ちょっとシニカルなくらいが地に足ついてぴったりだと思ってる少女イーニドだが、
まさに彼女が生きてた内面の世界こそが"ゴーストワールド (中身がなくて自分の足が地に着いてないままふらふらしてる)"という恐ろしい事実に、
"ちょっとした"苦悩を経て気付くほろ苦いストーリーだ。
私たちからみてみれば、
あっち行ったりこっち行ったり、
現実を見て行動を起こし始めてる周囲にちゃちゃを入れてツッコんでるイーニドこそ ゴーストガールなのは わかりやすい事実である。
のに、彼女はそれに気づいてなかった。
いや、それは彼女が根っからのゴーストだったわけではなく、
高校を卒業したタイミングで、スタートラインを誤ったためにゴーストワールドに足を踏み入れる羽目になったんじゃないかと。
そもそもイタズラ仲間のレベッカも同じ部類か似たようなスタンスにいた人間だったはずだ。
じゃあなんで彼女がイーニドのようにゴーストガールにならなかったかといえば、
それは
ちょっと面白いことをしてみたい という気持ちは変わらなくても、卒業と同時に現実を見るスタートラインを踏めたからだ。
ラストシーンで、
イーニドはゴースト代表だと思ってたバスおじちゃんがついにバスを拾って"現実界"に行ってしまたのを目撃して改めて悟ったはずである。
きっとここからがスタートで、きっと私はゴーストじゃなくなる。
…いるよなあ、こういう子、
と思いながら観てました。
どうしてそんなこと言っちゃえるの?できちゃえるの?それ、クールだと本気で思ってるの??
ってこっちが思っちゃうような子。
、、あと、とても映画のファッションがいいよね。こういうのすごく好き。