日活制作再会一周年記念作観る
監督 川島雄三
無駄な投資しないと言い切る初老
の実業家梶大助を中心に娘夫婦
セックスレスな愛人まがい、人付き
合いより魚の研究が好きな男5人
のドラマ
何かに熱中している旦那に「私と
〇〇とどっちが大事なのよ?」と妻が
問い詰めるのドラマで見ますが、ここに
登場する男も女性よりも大事なモノが
有り、そのせいか恋愛に至らずか存在
せずか壊れるかの少し変わった話
恋愛よりも〇〇で消極的な男に呆れて
別な生き方を模索する女性。
男に依存しないと経済的に暮らし難い
時代にしては新しかったのかも
仕事人間で家庭を顧みない梶の妻が諦め
なのか割り切ってのマイペースで暮らし
てるのと世代間の違いも匂わしてる。
登山に夢中な夫に不満な梶の娘は母の様
にはなりたくないと何度も口に
堅苦しそうな話ですが男の熱量が低いの
で別れ話も淡泊な空気で、女性との距離が
近付くのを察して逃げてしまう男まで。
乾いたタッチで男を置いてきぼりにした
一種の女性映画のようであります
タイトルは二人の女性に対してのエール
のようなモノですかね