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ジキル博士とハイド氏のkazu1961のレビュー・感想・評価

ジキル博士とハイド氏(1932年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「ジキル博士とハイド氏」
ORTitle:「Dr. Jekyll and Mr. Hyde」
▪️First Release Year : 1932
▪️JP Release Date :
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第5回アカデミー賞
最優秀主演男優賞
▪️Appreciation Record : 2022-120 再鑑賞
🕰Running Time : 95分
▪️Director : ルーベン・マムーリアン
▪️Writer : パーチー・ヒース、サミュエル・ホッフェンシュタイン
▪️MusicD :
▪️Cast : フレドリック・マーチ、ミリアム・ホプキンス、ローズ・ホバート、ホームズ・ハーバート
▪️Review
淀川長治氏曰く“残酷と美とそれを一緒に持って来て、しかも人間の一番弱いところ、人間の持ってる、みんなが持ってる弱いところ、男の弱いところ、それを見事に映画にしてるので、『ジキルとハイド』は、今だに死なない、名作ですね。”
ほんと何度も映画化されている不朽の名作サイコホラーです。
人間の持っている“良心”と“悪心”これが鎖で結ばれている状態から切り離すことができるとどうなるのか。。。自分に置き換えた時に悪心だけが一人歩きすると。。。考えただけで怖いことだと思いながら鑑賞していました。
本作、R・マムーリアンの監督の作品で恐怖小説の古典の二度目の映画化となります。今観ても全く色褪せて見えないのは作品全体を支えている優れた脚本と演出です。そして多くの映像のマジック、オーバーラップや真正面からのアップの多用、変則的なワイプなど、描写は様々な工夫がなされています。ジキルからハイドへの特撮を使った変身描写などは今はすこし古びていますが当時は喝采を浴びたことは容易に創造できます。また、オープニングからのジキル博士の眼になって主観のシーンから始まる10分間で本作の掴みは観客を惹きつけるものになっています。
俳優陣もオスカーを獲得したF・マーチの熱演も見ものですが、H・ドライアーの素晴らしい美術も見逃せません。

また本作、ヘイズ・コード適用前に製作されたため、ミリアム・ホプキンズ演じる売春婦・アイヴィーについての描写など、当時としては性的イメージが強い作品にもなっています。(参考:Wikipedia)

物語は。。。
向性新薬の研究を続けてきたロンドンの青年医師ジキルは、自ら新薬の実験台となります。ところが、予期せぬ副作用が現れ、彼は凶悪な殺人鬼ハイドとなって夜の街をさまようようになってしまいます。。。

▪️Overview (映画. comより)
数年前、米国に於いてもまたドイツに於いても映画化されたことのあるロバード・ルイス・スティヴンソンの著名な小説を再び映画かしたもので、脚色には「おしゃれ牧場」「珍暗黒街」のパーチー・ヒースと「アメリカの悲劇」のサミュエル・ホッフェンシュタインの二人が当たり、「市街」「喝采」のルーベン・マムーリアンがメガフォンをとった。主役を演ずるは「夜の天使」「名門芸術」のフレドリック・マーチで「陽気な中尉さん」「二十四時間」のミリアム・ホプキンス、「リリオム」「ボルネオの東」のローズ・ホバート、「マダムX」のホームズ・ハーバート、ハリウェル・ホッブス、「西部戦線異常なし」のアーノルド・ルーシーその他が助演。撮影者は「忍びよる心」「悪魔が跳び出す」のカール・ストラッスである。
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