ユンファ

ジキル博士とハイド氏のユンファのレビュー・感想・評価

ジキル博士とハイド氏(1932年製作の映画)
4.8
ダンディかつ男前かつインテリかつ抱擁力のあるジキル博士は、モテてモテて仕方ない筈なのに何をトチ狂ったか、自身で薬物実験を行い、別人格の怪人ハイドを誕生させてしまう。
猿顔で上から目線のドS系男子ハイドがやりたい放題暴れまくったせいで、イケメン博士は自業自得な悲しい結末を迎えるのであった…

といった感じの内容だが、これがメチャクチャ面白い。
何が面白いって、今見ても斬新かつかっこいい奇抜な演出の数々がである。
主観視点のオープニング、オーバーラップで描かれる怪人化の過程、斜めに分割された画面上で物語が同時進行する24のような演出。
80年以上前から映像演出は、大きく変わってはいないということを痛感させられる。
なんだかんだ言っても顔の良さは大事、という不変の教訓が得られる傑作。
ユンファ

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