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サラの鍵のkazのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.1
これはドイツの話ではなく、第二次世界大戦中のパリで、フランス警察によって行われたユダヤ人大量検挙事件に基づいた映画です。

1942年ユダヤ人の少女サラの物語と、2009年サラの住んでいたアパートに引っ越してくる予定の女性ジャーナリスト、ジュリアの物語が交互に描かれ、徐々にクロスオーバーしていくので、重いテーマの割にとっつきやすい映画だと思います。

しかしサラの鍵の行方は切なすぎるし、辛すぎる!ヤバいです!

そしてこの映画は何度も問いかけてくる、、、
『今でこそ全てを理解したような顔で、何故止めることができなかったんだと意見することもできるでしょうが、あの当時、自分があの場所に居たとして、状況も全て掴めない中、果たして何ができたでしょう?否、何もできなかったでしょう?』と、、、
胸にグサグサと突き刺さりましたね。自分が当事者だったとして、右向け右するしかない時代ですもんね。

幸い今はホロコーストや戦争犯罪など、様々な視点の映画がありますから、そういう映画を観て色々と知りたいなと思いました。
映画を観ることで、何か考えるきっかけになったら良いですよね。
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