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サラの鍵のardantのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.9
第二次世界大戦時のパリで起きたユダヤ人一斉検挙事件で、悲劇に遭遇する一人のユダヤ人女性の生涯を、自らの人生と照らし合わせながら探し求める一人の中年女性ジャーナリストの姿を描いたこの静かな作品は、確かな故郷というものを持ちえない人間の悲しさを、見事に表現しているように感じられ、見終わった後、心が感動で満たされていた。
そして、さりげなく触れられるラストでの出来事が、たまらなく愛おしい。
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