メイマーツインズ

サラの鍵のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.5
【名作を観ようシリーズNo.85】

《決してあなたを忘れはしない》

”ヒトラー〟を観てホロコースト関連の作品を。
U-NEXTで再鑑賞。

”ライフ・イズ・ビューティフル〟
”シンドラーのリスト〟”戦場のピアニスト〟
”縞模様のパジャマの少年〟”さよなら子供たち〟…
最近では”家に帰ろう〟も素敵な作品だった。
そういったホロコーストを題材にした名作の中でも”サラの鍵〟は自分の中では一番印象的な作品。

1942年ナチス・ドイツ占領下のフランス・パリで実際に起きたフランス警察によるユダヤ人大量検挙事件。その出来事を背景にした、あるアパートをめぐる物語。
そのアパートには、悲しすぎる壮絶な過去があった…。
女性ジャーナリスト・ジュリアとユダヤ人女性サラ、2人の人生がアパートを通じ、時を超えて交差していく。


サラの悲痛の叫びが、

脳裏から離れない…。


フランス映画らしいシンプルかつ深みのある人間描写が、この作品の魅力にも繋がっている。
現在と過去が交差する構成がミステリアスな空気感を醸成し、ラストシーンが心を温かく包み込んでくれる。
この洗練されたラスト、何度観てもやっぱりいいなぁ〜‼︎

パリ・ユダヤ人大量検挙事件は、フランスの負の歴史として未だに暗い影を落としている。