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キング・コングのASAのレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
3.7
昔の映画だからいろいろと覚悟してたけど、アドベンチャー要素たっぷりで今観ても本当に面白かった。扉の向こう側に何があるのかワクワクしたし、原生林の冒険には胸がときめいた。
ストーリーも面白かったけど、自分は舞台セットになにより驚いた。特に、原住民の村と原生林を隔てる巨大な壁と門扉は圧巻。あれほど手の込んだセットを準備するのはさぞかし大変だったと思う。原住民の衣装もリアリティがあり、説得力があった。
コングがここまで悪に描かれているとは予想外。ヒロインを守るシーンはあったが、自分の所有物を守るために戦っていたように感じた。コングを連れてきた真の悪人が天罰を受けずに「美女が野獣を倒したのだ..」なんて飄々と語ってんのには笑う。
この映画はストップモーションで有名だが、やはり素晴らしかった。古さはもちろん感じるけど工夫が凝らしてあって、迫力を感じたし臨場感があった。手の込んだ作業だったと思う。当時の製作陣の熱意を感じた。

進化した今の映画に見慣れていても楽しめたんだから、当時見た人たちはさぞかしビックリしただろうな。その感動を味わえたことは羨ましい。
こりゃマスターピースだわ。
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