キャッスルグレンギャリ

キング・コングのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
4.5
U-Nextで鑑賞。本作をはじめて観たのは小学2年生のときだったと思います。テレビの昼の映画劇場で。前の週の次週予告を観て、これは絶対見なきゃ、とそのときから一週間、見逃したてはならじと落ち着かない日を過ごしたのを鮮明に覚えています。50年以上前、ビデオデッキなんてありませんでしたから。
しかしそれ以降本作を観直すことはありませんでした。GCを駆使した迫力満点のリメイクものを見ているので、たぶん古臭くてちゃちで観るに堪えないだろうと思ったからです。
ところが全然そんなことはなかった。
後年のCGものと比べて遜色は全くない。(フイルムが傷んでいるので)汚らしい白黒が不気味さを盛り上げています。キングコングが暮らす島の雰囲気、戦う恐竜の気持ち悪さ、がリアルで素晴らしい。それとサイレントの名残を残すようなこれでもかという迫力に満ちた音楽も盛り上げていました。担当が「風と共に去りぬ」のマックス・スタイナーですものね。
難所と言えば、舞台がニューヨークへ移ってからが短かったこと。
都会のセット、ロケはお金が掛かるからなんでしょうかね。もう少しじっくりやってほしかった。
とは言え、本作は必見です。