マッサージ屋

ノー・マンズ・ランドのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)
4.0
ボスニア紛争中の1993年3月。
ボスニア軍のチキ(ブランコ・ジュリッチ)はボスニアとセルビアの中間地帯の塹壕に辿り着いた。
そこへセルビア軍の老兵士とニノ(レネ・ビトラヤツ)が現れ、ボスニア兵士の遺体の下にジャンプ式の地雷をセットする。
チキは老兵士を射殺し、ニノを殺害しようとしたその時死んだと思われていたボスニア兵士が生きていた事が分かる。
地雷が背面にセットされている為動くに動けないボスニア兵士を前に敵同士であるチキとニノは協力して助けようと…。

一風変わった戦争モノです。
途中コミカルなやり取りもあり笑える部分もあるのですが、シチュエーションとしては死と隣り合わせ。
なんせ動いた瞬間に半径30メートルは木っ端微塵になるという緊張感がハンパない。
先に見た『トラップ』も似たような話でしたが、コチラは様々な登場人物が出てきてなかなか面白かったですね。

そして戦争モノといっても同じ国の内紛がベースなので、非常にやりきれなくなる思いがあります。
同じ国民が拳銃を向け合うって…。

ラストは衝撃というより呆然とする。
コレが戦争なんだな〜と。