人でなし。愛される人でなしではなく、とんでもない男。
でも、ブレイク=エドワーズ監督『ピンクパンサー』シリーズや、スタンリー=キューブリック監督『博士の異常な愛情』にジョン=ヒューストン監督らの問題作『007/カジノ・ロワイヤル』(大好き)で怪演し、晩年は『チャンス』で落ち着いた演技を見せた、ピーター=セラーズは映画史に残る俳優だ。
いやー、どれもまた観たくなってきた。
子供もいるのにソフィア=ローレンに夢中になったりで離婚、計4回の結婚をした。
それもこれも、駄々っ子、まさに子供のまま大人になったからだ。
複雑な過去も内面も、深い事情もわからない、というより無いというほうがふさわしい。
それがよくわかる映画だった。
人物はどうであれ、ここにも出てくる数々の作品は面白く、印象に残る。
やはり稀有で偉大な俳優だった。
シャーリーズ=セロン、若くて綺麗だなあ。彼でなくても首ったけになる。それにしても、その彼女と所帯を持つとか、生活の面倒を見るとかの意識はなかったのか、なかったんだろう。