川崎邦彦

月世界旅行の川崎邦彦のレビュー・感想・評価

月世界旅行(1902年製作の映画)
4.0
映画の歴史を語る上で外すことの出来ない作品
黎明期の古典映画の代表作であり世界で初めてのSF映画としての始祖でもある

偉大なる特撮映画の父であるジョルジュ
・メリエスがSF 小説ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』とH・G・ウェルズの『月世界最初の人間』を基にした作品

映画史初期の作品だが舞台や衣装、撮影技術等のクオリティーはかなり高く14分足らずの尺ながら導入からエンディングまできちんと見せ場やストーリーもあり完成度はかなり高い

遠近法を使った背景、コマ抜き、ミニチュアなど特撮技術は現代の映画へと繋がる技法が既に確立されているところが素晴らしい
「ヒューゴの不思議な発明」でジョルジュ・メリエスが登場し、当時の映画の撮影風景や「月世界旅行」も登場するので合わせて観ると良いだろう
川崎邦彦

川崎邦彦