crimson

ステート・オブ・グレースのcrimsonのネタバレレビュー・内容・結末

ステート・オブ・グレース(1990年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

映画界きっての異端児であり、実力は折り紙つきの演技派、そして映画監督でもあるショーン・ペン。
インディアン・ランナーは大傑作でした‼︎

彼の主演作での最高傑作は恐らくこの作品。
I am Sam.
DEAD MAN WALKING.
彼の主演した名だたる名作を押し退けてでも、この作品が最高傑作だと僕は思います。

監督はフィルジョアノーで、U2の魂の叫びを撮影した監督。これが長編映画初監督とは思えない完成度の高さ。

そして、脇を固める共演者が凄い‼︎

エド・ハリスにゲイリー・オールドマン‼︎

ロビン・ライト(今となっては元ショーン・ペンの奥さん)

更には、物語全編を包み込む美しくも哀しい音楽はエンリオ・モリコーネ。
彼の曲ですから、間違いなしなんですが、間違いないどころかヤバイくらいに胸を締めつけてきます。
哀愁を帯びた美しい旋律は、そのメロディーを最後まで持続させることなく、美しく壊れていくのです。
何言ってるのかわからん人は聴いてみて下さい。
壊れる美旋律の魅力にヤラれること間違いない。はず(笑)

映像にしろ演技にしろ、とにかく凄い。
凄すぎるんです。

ノワールの極みとも言えるスタイリッシュな映像はゴッドファーザーに匹敵するし、物語もストイックで、哀愁たっぷりの人間ドラマに仕上がってます。

そして何より役者たちの演技合戦が凄すぎる。
ゲイリー・オールドマンのキレた演技は悲しみすらも体現し、エド・ハリスの冷徹な存在感は作品に緊張感を与えています。
ある意味【ヒート】のパチーノとデニーロの演技合戦より凄い‼︎凄すぎる‼︎
さっきから、凄すぎるばかりしか言ってないんですが、本当に凄すぎるんです‼︎


かつての故郷ニューヨークのヘルズ・キッチンに戻ったチンピラのテリー。幼なじみである親友や恋人と再会し、再び故郷に溶け込んでいくテリーでしたが、彼がニューヨークに帰って来たのには複雑な理由があった…。ってのがストーリー。

【インファナル・アフェア】や【男たちの挽歌】にも通ずる熱いドラマが展開され、物語は予想だにしない方向へ…。
スタイリッシュで泣き虫なショーン・ペン満載の傑作。
State Of Graceを観ていないあなた‼︎
早く観た方がいいですよ。
crimson

crimson