さうすぽー

スワロウテイルのさうすぽーのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
4.3
自己満足点 86点

※ちょこっと過去のレビューしようとしたはずが、凄く長くなってしまいました(笑)

こちらもまた、もっと知られてても良い映画です。

キャストやスタッフのクレジット見れば邦画なのですが、最早邦画の枠を脱してます(笑)

まず大まかな設定はかなり独特です。
舞台は日本ですが、「円都(Yen town)」という所に住んでる世界中から来た移民達の群像劇。
いわば現実から逸脱したパラレルワールドです。
映画の冒頭で世界観をちゃんと説明してくれるのですが、それでも独特なのでここで評価が大きく左右されます。
ですが、それでもちゃんと楽しめる要素はありますのでご安心を(笑)

ストーリーは、
母親を亡くした主人公アゲハ(伊藤歩)が、とある経緯で、円都に住んでる娼婦のグリコ(CHARA)に引き取られ、円都に住んでる人々と出会います。
そこから物語がスタートします。

まぁ、とにかく無国籍で荒唐無稽な設定です(笑)
しかし、そこに住んでる人々と日本人とのやりとりや描写がかなり人間臭くて重厚です。

キャストはもう、今じゃ考えられない程豪華です!
まず、主人公演じた伊藤歩は今でも見かけますし、
CHARAは当時一世を風靡した人気歌手ですね。
更に、グリコの恋人役に三上博史。
この人がまたメタクソ格好良いんです!
更に、江口洋介、渡部篤郎、山口智子、桃井かおり、etc.
よく集められたなと常々思います(笑)

また、「三度目の殺人」の美術を担当した「種田陽平」の名前を初めて知った作品でもあります。
最初に背景やセットデザインを観たときに、映画の世界観を物語っていて凄く感動したんです!
東南アジアともファンタジーとも言える世界観だけでも必見のポイントがあります。

ジャンルはクライムドラマなので、あまり明るい展開を期待しない方が良いです。
しかし今上げた魅力で一つでも惹かれる要素があれば、観ることを強くおすすめします。