Sena

スワロウテイルのSenaのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
4.2

脚本83点
映像73点
演出78点
メッセージ性100点
演技32点



傑作。
映画と呼んでいいのか、映画の定義を知らないので分からないですが、、、
これは間違いなく映画の枠に収まらない、映像。
冒頭から胸糞悪い描写をどストレートに描き、まるでドキュメンタリー。
演技は酷く演技だけ切り取って観たら、ゴミ映画なのですが、この映画が伝えたい事、その為に拵えた脚本。
これを加味して観ることでこの映像の素晴らしさが分かる。


あまりにも生々しく、裏世界の住民や人に忘れ去られた人々。
違法移民者、娼婦や闇医者この映画に出てくる全ての裏の人間が、輝いて見える。

人が目を背け生きる裏の世界。
あまりにもリアルでけれど眩しく美しい。
それはまるで蛹が蝶になって、空を舞うかの様に儚く美しいお話。





特に演出はアゲハの観たビジョンがグリコ達の関係に少し似ているなど、素晴らしい物がありました。
結構ストーリーもメッセージ性を重視し、キャラの消し方とか結構そこら辺気にされる方とかは苦手かも
Sena

Sena