私の中での岩井俊二監督サイコー傑作。
20年以上前の年末年始、深夜映画枠として放映されていたものを何気なく観て衝撃を受けた思い出。それから、ヤフオクでDVDを購入した。
引き込まれる仮想の世界観。
邦画なのに、洋画のようで、アジア映画のようでもある。
当時名前も知らなかったアゲハ役の伊藤歩、あどけない風貌なのに肝が座っている力強い存在感。
ベテランの三上博史、
世界観にマッチしているChara、
よくわからないけど、闇社会の驚異的な存在であることは間違いない渡部篤郎と山口智子。
豪華な役者たち中に不意打ちで登場するローリー寺西やミッキー・カーチス。
世界観にバッチリ合う小林武史の音楽。
フランク・シナトラのマイウェイや
My Little Loverのフレーズも良い。
何度か観ている作品だが、10年以上ぶりに鑑賞。
改めて観ても古臭く感じない。しかし、平成生まれの人には夏目漱石の1000円札とカセットテープが古く感じると思うかもしれない。
役者と脚本と音楽の三拍子が揃った稀にみる傑作である。
本作品を観てから岩井俊二を高く評価しているが、本作品に続く作品がないことが残念。他の作品も極端に悪くはないが、この世界観を超えるものは無い。また、今後も超えられないと思う。
映画が良かったので本も読んてみたが、
小説はイマイチだった。なぜか。
サントラにフランク・シナトラ版のマイウェイが無いことが残念。