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スワロウテイルのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
3.5
岩井俊二監督、CHARA、伊藤歩、三上博史主演、小林武史音楽、種田陽平美術、1996年作品。"円"が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を「円都(イェン・タウン)」と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を「円盗(イェン・タウン)」と呼んで卑しんだ。そんな円都に住む円盗たちの物語。

久しぶりの再鑑賞。当時邦画とは全く思えないような、かと言って洋画とも全然違ったファンタジーで、作り込まれた世界観に衝撃を受けた作品。今観るとそれほど好きではなかったが、曳き込まれるものはあった。美術の種田陽平氏は押井守の「パトレイバー」を参考にしたと言っているらしい。

「Love Letter」の大ヒットで乗っていた岩井俊二監督の入魂の作品だった事は、観ていて伝わって来るものがある。ただこれは岩井ワールドとはけっこう違うかなと思うのは何故だろう。少し歪んでしまった人と人との関係を繊細に描いたりするのが真骨頂のような気がして(笑)確かにこのイェン・タウンの中にも多々あるのだけど・・・。個人的には岩井俊二監督にはやはり「Love Letter」のような作品を期待してしまうかな。どこかで日本的な美を観せて欲しいような(笑)

「何だこの変な世界?」とは思うけど、詰まらなくはない。90年代ならではの作品という気もする。