Adele

スワロウテイルのAdeleのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
3.6
MVみたいに叙情的な映画、なんだけど私は気恥ずかしさが勝ってしまった。
ひとりで観ればよかったかな。

岩井俊二さんのオハコが存分に発揮されてるんだろうけど、設定がそもそもファンタジー過ぎて「切なさ」のお仕着せみたいなのを感じてしまい…
この時代ってまだ「海外がカッコいい」価値観が今よりも強かったのかな。
英語も中国語も当時よりもっと身近な今日、言語ミクスチャーのセリフすらもなんかこそばゆい。(いや、役者さんたちはそれは頑張ったんだと思うよ。)
あと、タトゥー入れるのとかも、現代においてはそんなに大した意味ないしなぁ。

あと、映画(特に邦画)において「才能がきらめく主人公」の描き方って難しいよな。
Charaはもちろん味があってすてきなアーティストだけど、グリコが歌った瞬間みんなが息を飲む、みたいな、今までの人生を内包した切なささえも歌で表現してしまう、みたいなのは演者の持ってる能力では難しい気が。

個人的には小橋賢児が可愛かったのと、伊藤歩がよかった!
アゲハって名前は今となっては嫌だけどな。
Adele

Adele