TS

トラック野郎 御意見無用のTSのレビュー・感想・評価

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)
3.4
【オラオラ系だが笑かしにきてる】74点
ーーーーーーーーーーーーー
監督:鈴木則文
製作国:日本
ジャンル:ドラマ・コメディ
収録時間:98分
ーーーーーーーーーーーーー
見てて途中で気づく。これはコメディなんじゃないかと。割と無茶苦茶(笑)一番星こと星桃次郎と相方の松下金造がデコトラに乗り大暴れするというオラオラ系映画と思いきや普通に笑かせにきてるのでコメディ要素もあります。今作は中々のヒットをし、今作が影響してデコトラが増加した模様。全10作ということで果たして死ぬまで全て見終えることやら。。

一番星は巨大なデコトラに乗り、拡声器で「緊急自動車です!」と叫びながらどんどん滑走していきます。最初から最早面白い。交通ルールなんて意に介さない彼は初っ端から喧嘩をし始めます。そしてとある食堂で会った女性に恋をし、その女性を自分に向かせるためにあれやこれやするというものであります。当初はシリーズ化する予定はなかったようですが、かなりのヒットをしたようなので急遽シリーズ化が決定したとのことです。菅原文太は『仁義なき戦い』のような雰囲気ではなく、オラオラ系だけどコメディ的な人柄を演じています。これがまた良く、憎めないキャラとなっています。

それにしても笑ってしまう描写が多い。特に店の乱闘シーンなんてこいつら喧嘩する気あるのかと思うくらいヘンテコであり、ドリフのワンシーンを見てる感じ。また、終盤の目的を達成するために、スピード違反を理由に追ってきた白バイやパトカーを玉砕していくシーンも爆笑。これ、絶対警察からクレームくるだろ。と思っていたら案の定クレーム案件だったらしく、シリーズ後半ではこういう描写は少なくなってる模様。デコトラも今作が影響して増えてしまいましたし、警察からしたら傍迷惑なシリーズなのかもしれません笑

割と過激な描写もあり、古き良き東映の映画だなという感じがしました。続編をすぐ見たい!とまでは思いませんがそれなりに面白く、デコトラの文化というか、アウトロー的存在の動向をやや知れた気がしました。
TS

TS