いよら

霜花店(サンファジョム) 運命、その愛のいよらのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

フィル友さんたちの熱狂に影響されて遂に、見てしまいました。
教えてもらわなければ、たぶん見ることはなかったんだろうな、と思います。(同じことを「純粋の時代」でも言ってますね)


高麗末期。王は、世継ぎがいないことを高官たちから責められるのだが、同性愛者である王は王妃と関係を持つことができない。そこで、王は自分の1番のお気に入りであるホンニムという親衛隊の隊長に王妃の相手をするように命令する。それまで女性と触れ合うことがなかったホンニムは、王妃と関係を持つことで、男性としての本能が目覚め、王妃との愛に溺れていってしまう、というストーリー。

王×親衛隊隊長×王妃。男×男×女。という三角関係の物語。
王にとって、唯一信じられる存在であったホンニム。彼の子であれば自分のことして愛せるし、まさかホンニムが自分を裏切るなんて思いもしていません。ましてや愛に溺れるなんて…。だからこそ、ホンニムのしたことが許せないんだと思います。
ホンニムにとっては、それまでの世界には王様しかいなかった。そこに王妃という存在が現れて、はじめはどう接していいかわからなかったものの、本能には逆らえず…(男色ではないですからね)。でも始まりこそそういった肉体関係からだったとはいえ、王妃の強さや儚さみたいなのにも惹かれていったのもあるんだろうなとは思います。

ホンニムが本当に愛していたのは誰だったのか。ああいったセリフを言いましたけど、でもそこに愛はあったと思います。だって、最後に誰の方に視線を向けていたかって。わざわざそっち向いてたし。だから…、と思ってます。

そう、悲しい愛の物語なのですよ。誰も幸せにはなれないかもしれないけど。
ラストシーンの王と2人での狩り。ずっとあんな風にできたら良かったのに…。
立場が違えば、また違ったのかな。王でなければ…。でも王じゃなければ、ホンニムを側におくことはできなかったし、関係を持つこともなかった。だったら、結局、この結末しかなかったってことなのかな?切ないですね。


意外にアクションシーンもあって、カッコよかったです。そして、みんな長身の人だからそう言ったシーンが映えますね!
王との対決のシーンは手に汗握るような展開。中盤と終盤でのやり取りの違い。何が大事なのか。何を守りたいのか。剣に込める想い。



ただ、やはり、濡れ場がかなり多いです。
そのシーンも結構長いな…と。
チョインソンとソンジヒョが体張っております。
チョインソン好きですけど、そういう作品だと思っているので。表情演技とかすごいなぁとかって思うくらいです。
でもさ、少しは欲情を止められないのか…と感じてしまったのも事実。
だから、オススメはしません。


子役時代のヨジングがすごく可愛かったです。何あのセリフ!命を捧げますって。そして一緒に剣を振ってる時の可愛さったら。
そして親衛隊にソンジュンギ、ノミヌ、イムジュファンと色んな俳優が出ているのもいいですね。この3人のラストは切なかったです。
いよら

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