キミシマユウキ

チャンプのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

チャンプ(1979年製作の映画)
4.0
元ボクシング世界王者のビリーは今や引退してギャンブルに溺れ、息子のTJに迷惑をかけてばかり。そこに彼らを捨て去ったはずの母親が現れて二人の生活に変化が訪れ始める…

1979年のボクシング映画。
この子役はゴールデングローブの新人賞を受賞。
最近仲良くさせてもらっているユーザーさんからCDを借りた時に何故かDVDも6枚入っていたのでそれを鑑賞。3枚目。

ー子供と老人が良い演技をする映画にハズレはないー

という法則を見つけてしまって以来例外はほとんどない。
この映画もまさにそれだ。内容は至って王道。子供のために闘うことを決意した元世界王者のドラマ…。
この時代の同ジャンルなら名作『ロッキー』の方がボクシング映画としては優れていると思う。
ただやっぱり”親子の絆”を描いた作品が嫌いな人なんていないだろう!!もうラストシーンはカリフォルニア大学の研究によると
”確実に人を泣かせる確率が高い”
という結果が出ているらしい!素晴らしい!

主演はアンジェリーナジョリーのお父さんで知られる名優ジョンヴォイド。『ミッションインポッシブル』のアイツのイメージが強いおじいちゃん俳優だと思っていたらこの頃はまだまだ現役!イケメン?ではないが芯の強い父親像を見事に演じていたぞ!
別れた奥さんの役にはフェイダナウェイ。
あ!『俺たちに明日はない』を演じてた超美人女優!!
と思ってたのにもうめっきりおばさんになってしまった…魅力を感じない…。さよならダナウェイ…好きでした…
そしてそして!
この映画の八割を構成しているのが!
子どもTJ役のリッキーシュローダー!!!
これは天才子役!!映画初出演でこれとは思えない天使のようないい子!!彼の泣き顔ほど視聴者の涙を誘うものはないだろう!でもこれ以外の映画はパッとしないみたいだ!
自分に息子ができたらTJって名前にしよう!キミシマTJ!!
…うん、やっぱりやめとこう。

超王道展開でわかりやすい映画ではあるが、やはり子役の名演技を見るだけでも一見の価値アリだ!
今年であったボクシング映画も本当にハズレが少ない!
といってもボクシングシーンはほとんどないから格闘映画として期待しすぎるとしっぺ返しを食らうかもしれないぞ!(笑)

~オマケ~

日本人には義務教育な漫画
『ジョジョの奇妙な冒険』
の第四部にて、虹村億泰が

「『チャンプ』ッつー映画のビデオ観たときゃあもっと泣けたよ~~おれあよぉ~~~!」

と言っているのは幼稚園児でも覚えている有名なセリフですが、その作品がコチラです。ここはテストに出るので覚えておきましょう。

ボクシング映画好き、泣ける映画好き、そして子役が素晴らしい演技をする映画を探している方にはオススメの作品。