ポルターガイスト1作目。監督はトビーフーパーだが、如何せん制作がスピルバーグだ。ホラーではありながらもILMによる特殊効果で光線バリバリな、遊園地のお化け屋敷的なエンタメ作となっている。それ故に全然怖くは無い。
舞台は新興住宅地クエスタベルデ。父親は地元の不動産屋に努めていて比較的裕福な家庭。
妻と長男・次女の4人暮らし。
平穏に見えたが、次女キャロルアンが深夜にテレビと話をしているところから不穏になる。
この放送終了後のノイズの入ったテレビの描写は、確実に後のリングへ影響を与えているね。
その後、いわゆるポルターガイスト現象へ。でも段々エスカレートしていくのでやっぱり怖くなくなる。椅子が積み重なってるシーンとか、むしろ笑っちゃうもんな。
そしたらキャロルアンはクローゼットに光の中に吸い込まれ行方不明になってしまう。警察に行っても無理なのでオカルト研究家に来て貰い、更にその研究家が実力派の霊媒師タンジーナを招聘する。
タンジーナは小人症の小っちゃいオバチャン。こういうキャスティングはセンスオブワンダーを感じるね。
タンジーナの尽力でキャロルアンを取り戻し危機が去ったに見えたが、実は元墓地で遺体が埋まっていた場所だけにまだまだ呪いが続く。タンジーナが「もう大丈夫」って言ってたくせに…
まぁ、基本的なフォーマットは極めてエクソシストと似てる。
ある事がきっかけで呪われた一家。娘が被害を受け霊媒師によって助け出される。このプロットは完全に共通している。
そう考えると、今作は謂わばスピルバーグによるジュブナイル的エクソシストとも言えるはずだ。