<概説>
ゾンビの完全鎮圧に失敗した人間社会は新たな秩序を形成していた。富裕層貧困層が対立しつつも平穏を形成しつつあった新たなる世界。しかし新種のゾンビの出現によって、この秩序は脆くも崩れ去る。
<感想>
よくあるゾンビ映画とするには妙におもしろい。
射撃のカッコいい相棒。存在が死亡フラグなのに最強格の太っちょ傭兵。革命家じみたリーダーゾンビ。よく見たらエドガー・ライト&サイモン・ペッグなモブゾンビ。
なんなんだこれはと驚嘆しつつ映画情報を確認。
よく読めばジョージ・A・ロメロ監督作でした。
ゾンビ映画の開祖の作品がつまらない訳がない。
ついでに本作は『ジョン・ウィック』じみたキャラクター至上映画ではあるのですけれど、アウトブレイク収束後映画の初期作品でもあるのですよね。
現状視聴済の作品を見てみれば以下の通り。
本作は2005年公開。
『28週後』は2007年公開。
『ゾンビランド』は2009年公開。
一見ありふれた設定ではあるのですが、これをありふれた設定にした作品群より前の作品なのです。
ロメロゾンビ映画は全6作とのことですけれど、ゾンビ映画は本当にロメロが創始・完成させた映画ジャンルと呼んでもいいのかもしれません。ロメロゾンビ映画を馬鹿にするのは鑑賞してからでも遅くない。