キネマ寸評

ランド・オブ・ザ・デッドのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)
4.5
Dayでやれなかった事を資本バックに実現した、という事で作者としては本望だったと思う。思えばご存命の間に大作を撮れたわけで、ロメロファンとしてはとにかくうれしい復活の再起動Deadシリーズ。サイモン・ベイカーという配役は意外だが、アーシア起用は脈絡としたゾンビのピープルツリーを感じてうれしい配慮。特にレグイザモのキャラ立ちがいい。鼻くそほじくるデニス・ホッパーとディストピア構造が世相を反映した。ほとんどバトルトラックのレコニング号、調達UX、バブ系譜のビッグダディ。ウォーキングデッドの参考書である。スラムとセレブの構図。もうとっくに世の中ぶっ壊れている。花火で更にゾンビ生物行動学に踏み込んだ。結局は後続もLandをなぞっている。本家がスナイダーばりに好き勝手やった訳で、ロメロにはその権利がある。
*本作のゲスト、Photo Booth Zombieでショーン・オブ・ザ・デッドのSimon PeggとEdgar Wright。Machete Zombieのサビー二はDawnのブレイドそのまんま。やっぱりナタ持ってる。Dawnの時にショッピングセンターでやられて、ゾンビ化してここまで来たと思うと楽しい。
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