浅野公喜

山田村ワルツの浅野公喜のレビュー・感想・評価

山田村ワルツ(1988年製作の映画)
3.9
嫁不足が深刻な農村で大規模な集団見合い(今風に言えば婚活パーティー?)を催すことで起こる騒動を描いたコメディ。80年代後半に既にこんなテーマの作品が有った事に驚きましたが、かなり面白かったです。

この集団見合いは色々な意味で誰でも歓迎で、全国から女性が殺到するのですがどさくさに紛れて姥捨て山ならぬ嫁(彼女)捨て山化するのがブラックな笑いをもたらします。村の売りである謎の巨大な野菜「ヤマダボチャ」、そしてやたら「ぴゃ」を中心に癖の強い訛り、イベントでは米米クラブ出演とひらすら内容は濃く、米米が歌ってる最中はヤマダボチャまで盛り上がってたり、女性達に追われる青年団の姿はホラー映画のようだったりします(笑)。

農家の婆3、タニエ・キタバヤシが面白い動きで歩いたり、所々に地味に笑える部分を挟んでいる作りが飽きさせません。
浅野公喜

浅野公喜