great兄やん

トリコロール/白の愛のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)
4.1
【一言で言うと】
「平等なる愛について」

[あらすじ]
ポーランド人理髪師のカロルは、フランス人の妻・ドミニクから性的不能を理由に離婚を付きつけられる。フランス語もろくに話せず、異国で途方に暮れていたカロルは、偶然知り合った同郷の怪しげな男・ミコワイの手引きで、何とか故郷ポーランドに帰りつく。兄のもとに身を寄せたカロルは一念発起、実業家として成功するが...。

トリコロール3部作の第2作目。

前作はあまり面白さが分からないといった印象が強めでしたが、今作はユーモア含めかなり好き😚
ただ今作のミューズ的な存在であるジュリー・デルピーが全体通してあまり出番が無かったのがちょっとした不満ですが(^◇^;)...

ストーリーはざっくり言うと、不能を理由に三行半を突きつけられた夫カロルが妻ドミニクに対し復讐を企てるお話。
前作と同じくストーリーのバックグラウンドは必要最低限の描写しかありませんが、全体的に作風含め前作よりも暖かみ溢れる雰囲気が増え、何よりも主人公のカロルのキャラがとっても良かったです。

調べてみるとカロルのキャラクターはチャップリンがモデルとなっており、哀愁や哀しみを帯びた佇まいに加え、どこか喜劇的なあの存在感はまさにチャップリンそのものでしたね🤔
特に男二人で氷の上ではしゃぎあっているシーンがいちいちシュールでとっても好きです☺️

それに出演時間は少なくともシュリー・デルピーのあの小悪魔的可愛さはもう格別(*゚∀゚*)
ラストであんなジェスチャーされたらそりゃ泣くわな(^_^;)...

とにかく愛に平等は存在するか?など、様々な間柄での“平等”に冷たくも優しく寄り添う、終始不思議な雰囲気に包まれた映画でした。

誰かを愛し、誰かに愛される。
たとえそれが空回りだったとしても、一周回ったらお互い“平等”になる。
過去の美しき思い出は、永遠なる“反芻”の思い出。

...思い出は引きづるものだと言いますが、流石にあの花嫁姿のドミニクは可愛すぎるでしょ(゚ω゚)
ありゃ何回も思い出したくなるわな(^◇^;)...