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トリコロール/白の愛のtamagoのレビュー・感想・評価

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)
3.8
トリコロール三部作の2作目。白のテーマは、“平等”
性的不能を理由に妻から離婚を要求された夫が裁判で負けるところから始まり、のっけから元夫のカロルの運の無さが畳みかけられて、可哀想だけど、どんどん物語に引き込まれていきます。
男としては、元夫のカロルにすごく感情移入してしまうかも。
で、フランスから母国ポーランドに帰ったカロルが、裸一貫からお金儲けに奮闘する姿が、不思議な友情も絡めつつ展開されて、見応えがありました。
想像していた“平等”の描き方とは全く違ったけど、これはこれで面白いなぁと思えました。
キャストが抜群に良くて、ジュリー・デルピーだからこそ、離婚されてもしゃーないよなぁと納得させられてしまうところが憎い演出です。

あり得ないようなストーリーだけど、ラストシーンが悲しみと喜びの混ざり合った独特の余韻を与えるいい映画だと思います。
音楽も素晴らしかったです。
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