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霧の中の風景のUSKのレビュー・感想・評価

霧の中の風景(1988年製作の映画)
4.7
この映画好きなんだけど、どこが好きか、何が面白くて観てるのか、と聞かれたら答えようがない。それだけ雰囲気に惹きつけられる作品なのだ!
たまに観る悪夢ともとれない幻想的で奇妙な夢。テオ作品はまさにそれ。いつの間にか眠気に誘われ起きた頃には何本も映画を観た気分になってます。(話だいぶ盛ってます)

いるかも分からない父を探す旅。列車に乗り、バイクに乗り、国境を越える。主人公が子供なだけあってかなり途方もない旅に感じます。

この映画ラストが本当に衝撃的でした。暗闇の中、一発の銃声が聞こえ場面は急に変わり今までの白さとは比べ物にならないほど霧で真っ白に染まった画面の中にぽつんと佇む一本の木が映し出されます。そしてその木に寄り添う二人。二人の旅はここで終わりなのか、はたまた新たな旅の始まりなのか。
先が見えないほどの白い霧。希望と絶望、どちらが待ち受けているか全く分からないという恐怖を駆り立ててくる。

この監督の世界観は世界を知り尽くした人をも魅了する世界観だと思う。。

この作品の神隠し的な演出に観る側は惹きつけられるだろう。是非ご覧ください。