リーガルサスペンスの佳品です。
ジョン・グリシャムの原作(『原告側弁護人』)は読んでました。
フラシス・F・コッポラ監督がそれをどう料理したか。
とても期待して観にいきました。
原作を映画向けに濃縮しながら、コッポラ監督らしい細やかな心理描写の演出はさすがです。
マット・デイモン主演の青春ものとしても、楽しい作品に仕上がってました。
若者がぶつかる正義と現実のギャップは、普遍的テーマです。
主人公周りの人間模様や成長が胸に響きました。
クレア・デインズ、ダニー・デビートが良い味出してます。
数々の法的テクニックなど、法廷ドラマとしての見応えもありました。
レインメーカーとは、「(法律事務所に)雨のようにカネを降らす人」って意味。
テネシー州メンフィス。
ロースクールを卒業したばかりのルディ・ベイラー(マット・デイモン)は、大手弁護士事務所には採用されず、生活に困っていた。
ひとまず小さな法律事務所に拾われ、ルディはキャリアをスタートさせる。
そんな中で出会ったのが、重い白血病を患う青年と、その両親だった。
彼らは巨大保険会社から治療費の支払いを不当に拒否されていた。
人生経験も乏しく法廷経験もほぼゼロのルディが、大企業相手に初めての訴訟に挑むことになる。
保険会社が雇うのは、大手弁護士事務所の敏腕弁護士チームで、ルディに勝ち目は万に一つもない。
ルディの味方は、司法試験に受からない弁護士志望=助手のおじさんデック・シフレット(ダニー・デヴィート)のみ。
ルディたちは困難な状況をどのように突破していくのか…