思ってたような悪事をバンバン暴く法廷ドラマではありませんでした。
人を助けたいという信念で弁護士になったマッドデイモン演じるルディが、弁護士を通して正義とは何かを学んでいく物語。
この映画のタイトルである「レインメーカー」とは、雨が降るように大金を稼ぐ弁護士を意味しているが、お金では得られない幸せがあることや悪事に堕落していく人間たちの姿も見所です。
誰でも金持ちになりたいとか、名声がほしいとか有名になりたいとか。
今よりも上を目指したいという感情は決して悪い気持ちではないと思う。
だけど、それ以上に大切なことは自分が本来持っている信念。
それはお金とか名声なんかよりも何倍も価値があるということが、映画を見ていると伝わってくる。
ルディもただただ困っている人を助けたいという信念で、例え新人であっても頼りなかったとしても、それを貫いて戦っている姿は何者にも代えられないぐらい逞しい。
このような信念を僕たちは胸を張って持っていると言えるのか、不安になる。
けれどもルディでさえもコンプライアンスが行き過ぎた結果正義の道から外れることだってある。
何が正義で何が悪なのか
何が勝利で何が負けなのか
その基準は非常に難しいが、己で判断し決めて行かなければならない。
人生の岐路にたったときや初心を思い出したいときに観たい映画でした。
初々しい役にぴったりな若かりしマッドデイモンも見所です。
「ドラモンドさん、貴方はいつから堕落したのですか?」