笑いとエグさの高低差が激しくて序盤と終盤では別作品のような余韻。
序盤の下ネタ満載感にはちょっと引いてしまったけど（後からクドカン脚本と知り納得）堤さんの時々出てくる関西訛りが大好きすぎて笑えました。聖子さんとじゅんさんの祝言あたりのくだりも好きだったなぁ(笑) あの2人がガッツリ絡むのを見るのは初めて？ぐらいの感じだったので新鮮でした。笑った〜。
思ってた以上に歌も音楽もガンガンで楽しかった序盤。途中までこれ結構好きかも！って思ってたんだけど終盤がなぁぁ…。悪くはないんだけど ちょっと血飛沫やりすぎだし 何とも言えない結末に閉口してしまいました。楽しいのと しんどいのを一気に味わって 自分の気持ちのやり場が分からなくなってしまった感じ。でも嫌いじゃない。こーいうのも新感線なんだよなぁ。
全体的な印象はとても言い尽くしがたいけど、堤さんは文句なしにカッコ良かったです。天晴の心情が1番理解できなかったんだけど それもどーでも良くなってしまうぐらいにカッコ良かった。カッコ良いは正義。古田さんもクールな演技をする時の迫力すごくて この2人の立ち回り最高でした。見応えあったなぁ。
勝地涼くんと木村了くんの最後のくだりがイマイチよく分からなかったり あの人との年齢違いすぎ問題に首を傾げたりとかはあったけど梶原善さんはじめベテランの味が光っていました。最近は客演ありきな公演ばかりになってる感がありますが きっとこっちが本来の新感線作品としての質感なんだろうなと感じられた作品でもありました。
