みゆう

007/カジノ・ロワイヤルのみゆうのネタバレレビュー・内容・結末

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

先にスペクター見ちゃったから、これ見て人物相関が少し補完できた。

最初のパルクールすごい。特に工事現場での敵のパルクール。足場をひょいひょい駆け抜けてく身のこなしが軽くてすごい。そして、そこを力技で突破していくボンドがウケた。敵が壁の高い位置にある隙間をうまくすり抜けて逃げたのに対して、壁を突き破っていくボンド。マジ力技過ぎて笑った。スペクターでも、アメリカンの隠し部屋見つける時に素手で壁破壊してたけど、ボンド肉体技過ぎて超人。

ル・シッフルは色々卑劣な悪役で良かったな。毒盛ったり人質使ったりでボンドを窮地に立たせるの良き。喘息の薬常に携帯してるキャラって、そのことが結構伏線で使われがちだけどル・シッフルの場合はそうじゃなかったな。残念。

ポーカーで最後、ボンドがストレートフラッシュで勝つところは気持ちよかった。できればロイヤルストレートフラッシュ見たかったけど、それだと出来過ぎか。

拷問シーンは、男性だと痛いんだろうな。ボンドの挑発が面白くてシリアスなシーンのはずなのに笑ってしまった。今までクールでカッコつけなイメージで来てたのに、あのシーンでちょっとイメージ崩れてしまったな。ちょっとガッカリ。面白いんだけど。

ヴェスパーはすごくいい女だった。マドレーヌよりヴェスパーの方が好きだな。最後裏切るけどその責任は自分で取るし、そうせざるを得ないし。カジノで勝ったお金を送金するときのパスワードが「ヴェスパー」で、それを知ったヴェスパーが急に泣く意味が分かった。束の間の楽しい時間が過ごせて良かったね。あの数日間の日々のシーン好き。その後の展開が鬱だから、ボンドにとってはこの出来事が人を信用しない・必要以上に相手に踏み込まないようにする性格にしていくんだろうと思うけど、悲しいね。切ない。

ラストはヴェスパーとボンドの幸せな日々でそのまま終わらずどんでん返しなのも、最後まで見応えあって良かった。ダニエルボンドの一作目だから、次につなげるためにそこで終わりなわけないことは想像つくけれども。

カジノの後にヴェスパーが攫われて、追いかけるボンドを見越して道路にヴェスパーを転がせとくところはすごかった。愛する人を自分の手で殺されようとするあの手口は卑劣。ル・シッフルの悪どさ出てて良かった。

ダニエル・クレイグカッコよかったけど、スペクターの時の方が色気増してて良かったな。

ラスト、自分を助けたホワイトを撃って名乗って終わりなところ、次が気になるしタイトル回収カッコよくて良いラスト。
みゆう

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