永遠の寂しんぼ

007/カジノ・ロワイヤルの永遠の寂しんぼのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.5
最新作ノー・タイム・トゥ・ダイ前に鑑賞。個人的なダニエル・クレイグ版007最高傑作は、コレか3作目のスカイフォールが競り合っている感じ。

まず冒頭のチェイスシーンが素晴らしすぎる。下手なアクション映画ならごちゃごちゃしそうな所を、ボンドを中心に安定したカメラワークで長回しで映していてとても見やすいアクションだった。

スパイの仕事がターゲットの人物やモノを追う諜報だとするなら、ダニエル版0075作中最もボンドがスパイしてると思ったのが今作で、最初のメッセージを手掛かりに何人かの人物を追ってボンドが様々な場所を探っていくのは普通にわくわくする。中盤もエヴァ・グリーン演じるボンドガール:ヴェスパーの魅力や敵役のル・シッフルとのカジノなど、お洒落な探り合い(某アニメではこれを略しておしゃぐり合いと呼ぶ)など、面白い要素が多いし、街並みやボンドが止まるホテルなど細かい所まで絵作りが丁寧でお洒落なのが良い。ちなみにどうでもいい話だが、この時のカジノのシーン、ボンドとル・シッフルのポーカー役の出し方などを、のちに『映画 謎解きはディナーのあとで(2013)』が丸パクリしてたりする(笑)

このポーカーが終わったあと急に泥臭いアクションが始まっちゃったの
はちょっと残念だったけど、トータルではとても見ごたえのある傑作だと思う。