007／カジノ・ロワイヤルのMiYAのネタバレレビュー・内容・結末

2度目の視聴ですが、改めて見るとよく出来てるんですよね。ダニエル・クレイグの登場によるアクションの強化という、わかりやすい評価ポイントはありますが、本作の美点は、ボンドガールをめぐる終盤の展開の圧倒的な悲劇性にあるのではないかと思うのです。

カジノで大金を得ようとするテロリストを邪魔をするという、ひどくセコい話であることにまず驚きます(笑)。 そして、大物オーラ全開のマッツ・ミケルソンがあっさり退場し、ボンドが恋人とイチャイチャしだすと「この話はどこへ行くんだ？」と不安になるのですが、ここからもう一山盛り上がっていくわけです。

ここからヴェスパ(エヴァ・グリーン)は一気に悲劇のヒロインに転落してしまうわけですが、彼女が水中で死んでいくシーンは本シリーズ屈指の名シーンであり、エヴァ・グリーンもシリーズ屈指の魅力のあるボンドガールだったと思います。