しましま

007/カジノ・ロワイヤルのしましまのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.3
「君は僕のタイプじゃない」
「知的だから?」
「いや、独身だから」

シリーズ21作目はついにクレイグボンドが誕生。マラソンついでに「ノー・タイム・トゥ・ダイ」に向けての復習。

オープニングアクションからタイトルロールの流れが完璧過ぎて思わず溜息が出る。

公開前に最も批判されたボンドとなったダニエル・クレイグと「ゴールデンアイ」以来のメガホンとなるマーティン・キャンベルが新しいボンド像を作り上げ、見事に下馬評を覆し、本作の時点でシリーズ最高の興行収入を叩き出した。

クレイグボンドは無骨でタフでセクシー、そしてストイックではあるが、小柄な上に歴代ボンドにあったダンディズムや少し砕けたユーモアにやや欠ける節がある。良くも悪くも隙が無い。
ただ、クレイグボンドにはそういったものを凌駕する魅力がある。

2種類のアストンマーティン(64年クラシックタイプとDBS)に、大振りの2本のオメガ(ラバーストラップのプラネットオーシャンとステンレスのシーマスター300M)もマッチョなクレイグに似合っていてカッコいい!

自分的歴代ボンドガール最高のエヴァ・グリーン、加えてマッツ・ミケルセンの悪役っぷりも清々しい限り。

二転三転する先の読めないストーリーに「女王陛下〜」に匹敵する悲しいエンディング、、
それにしても有名な拷問シーンよ。あんなん私なら秒で音を上げる自信しかないわ。