YasuyukiMuro

大阪物語のYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

大阪物語(1999年製作の映画)
4.1
大阪単身赴任生活も、はや2年半。すっかり大阪を満喫してる自分にとって「大阪はええとこや、一度住んだら離れられへん…なんでやろな」と言うミヤコ蝶々の言葉がなんとなく分かる(気がする)。「うどんが美味い」からだけじゃない魅力、、そんな不思議な魅力がこの映画には詰まってた!

池脇千鶴デビュー作。ダメダメなお父ちゃん(沢田研二)と綺麗なお母ちゃん(田中裕子)、そして弟の4人家族。
多感な14歳少女のやり場のない気持ち、淡い恋心、先の見えない将来…。彼女の眼差しの奥には、的外れかもしれないけど、スタンドバイミーのリバー・フェニックスを思い起こさせるものがあり…でも悲壮感を吹き飛ばす大阪の明るさも持ち合わせ…既に名女優の片鱗あり。

沢田研二&田中裕子。リアル夫婦が夫婦漫才コンビ役。二人とも最高だけど特に田中裕子!決して多くない出番全てが印象的。そして台詞も。
「しょーもな!」
「ぴかぴかでしゅー」
「このへんにしといたる」
「ハイテクやで〜」
昔「ザ・レイプ」で、飲み屋か何処かで弾けて踊る田中裕子に目を奪われたけど、今回も圧倒的、円熟の演技だった。

そして大阪の街並み…十三方面から淀川越しに見る大阪はスカイビル以外は高層ビルもまばら、グランフロントもヨドバシもない梅田、あんまり雰囲気変わらない難波・道頓堀、新世界、あとこないだ初めて乗った阪堺電車などなど見ていてワクワク!知らない大阪も一杯あってこれは何度も見たい^_^

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