Junko

陽暉楼のJunkoのレビュー・感想・評価

陽暉楼(1983年製作の映画)
4.1
「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥。」
これぞ五社英雄!!というキャッチコピー。

女と女、男と女、父と娘。
様々な人間模様が入り乱れ、
女同士の取っ組み合いの長回しは監督の十八番。

桃若演じる池上季実子さんが本当に綺麗。
珠子演じる浅野温子さんが若い!!
女として譲れない気持ちの為には何でもしてやるという無鉄砲さ、嫌いじゃないです。
気持ちはよく分かる。

対比するかの様に、桃若は美しいが籠の中の鳥の様…。
それが幸せかどうかは…どうなのだろうか…。

芸妓と女郎と女衒と…。
太田勝造の背負った業なのだろうか?
周りの人々がどんどん…。

見所はダンスホール?キャバレー?での珠子の着物の帯のお太鼓の柄!!
あの着物にあの帯が似合ってしまうって凄い!!

そして、五社英雄といえば赤!
今作は控え目ながら、しっとりとした深紅と鮮やかな赤。
少し茶に近い落ち着いた赤も良い。
豪華絢爛なシーンの着物、芸妓達の着物姿はとても綺麗だった。

賠償美津子さん演じる、遣り手の女主人には痺れる!!声がいい。

男と女って難しい…
だからドラマが沢山あるんだな…。
Junko

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