大長編6作目
現時点でのマイベスト!最高!
「宇宙」というスケールの大きさを、小人型の宇宙人という登場人物で相対化しつつ、冒頭の特撮用ジオラマと交錯する「小戦争」のモチーフにつなげる構成の妙はさすがの一言だし、藤子・F・不二雄的「S・F(すこし・不思議)」を的確に体現している。
ひみつ道具も多用せず、むしろ道具の効果切れがキーポイントになってくるあたり、映画としては変化球だけど素敵な仕掛け。
またメッセージ性としても、ラスボス戦がなく、さらに独裁者ギルモアに対峙するのはのび太たちガリバー的「巨人」ではなく、最終的には団結したピリカ星人たち「民衆」であるというのも示唆に富んでる気がするなあ。