Azuという名のブシェミ夫人

アメリのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
5.0
愛するジュネ作品再見フェス、絶賛開催中♡
さて今回第三弾は一番有名でしょうね『アメリ』。
とってもとっても大好きな作品です。
ただね、例えば『好きな映画なに?』って聞かれた時にこの作品を答えようものなら、『あぁー出た出た。出ました。女の子大好きアメリww』みたいな表情を浮かべる男性がたまにいる訳ですよ。
もう、その時の心境たるやね。
満面の笑顔を顔に張り付けたまま、心の中では飲んでるカシスソーダ頭からぶっ掛けてやってますよね。
あんたが思ってるよりジュネに対する愛の量が大幅に違うんだよボケ、と。
おいおい十分メンヘラじゃないかって言われたらそれ迄ですが。笑
だからあんまり好きって公言してないですけど、ここでは声を大にして好きだと言いたい。
私は『アメリ』が好きだっっっ♡♡♡♡

あっ、ちょっと異色なので飛ばしちゃいましたけれどもジュネ監督作品『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』の後、実は『エイリアン4』がある。
これはまぁエイリアンファンには不評でございますが、私は『もしもジュネがエイリアンを撮ったら・・・』的な(ドリフっぽいな)妄想を現実化してもらったと思って楽しみましたけれどもね。
誰得だよって言ったら間違いなくジュネジャンキー得だったので、ご容赦頂きたい。

さて、話を『アメリ』に戻して。
それまでの作品とは打って変わって、カラフルな色使いと可愛らしいオシャレさでジュネの“陽”の部分を前面に打ち出した本作。
当時、あ・・・明るい!!と衝撃を受けましたけども、癖のある人々やどこか滑稽に見せるセクシュアルな描写などがジュネらしく、皮肉めいたエスプリが効いていて安心。←?
オープニングからテンポ良く、あっという間にこの世界観に巻き込まれてしまっているのです。
薄い黄色のフィルターをかけたような画に、空想を映像化したポップな表現、作品にマッチした音楽にキュートなアメリ♡
心惹かれる要素をぎゅぎゅっと詰め込んだ宝箱みたいな作品。

観ているうちに、アメリというちょっと不思議な女の子のことを昔から知っているかのような気分。
彼女が始めたことって、結構『大きなお世話』ってやつなんですよね。
誰かの背中を押すのって、本当に難しいんだもん。
親切心からきたそのひと押し、押された人間が実は崖っぷちに立っていたんだとしたら・・・?。
恐いから、なかなかみんな実行出来ない。
それでも彼女に救われた人がたくさん居るのも事実。
アメリが長い間、よーく人々を観察してきたからこそだと思うのです。
もちろん、中には結局上手く行かなかった人達だって描かれてる。
誰かの手助けは必要だけど、最終的にはその人自身が自らの意思で変わろうとする力が無いとダメなんだ。
人を後押しするにも、後押しされるにも勇気の一歩が必要なの。
自分が背中を押されてみて、アメリもやっとそのことに気がついたのですね。
彼女が空想の世界だけでは上手くやっていけないことを理解して、恐がりながらも現実的に成長して一歩を踏み出していく姿が見えるところがとても好き。
幸せな気持ちで満たされて、人生って面白いって気分になるハッピーエンドで大満足♪

アメリと恋に落ちるニノ。
まるでアメリの男の子バージョン。
相手が面白いと思う事を、同じ様に面白いと感じる。
これって人間関係において、すっごく重要ですよね。
だから、私と同じように映画をこよなく愛するfilmarksの皆さんのことが私は好きです♡

私が嫌いなのは、
店員に横柄な態度を取る人
コーヒー微糖
メロンソーダとかに付いてるグズグズのさくらんぼ

好きなのは、
コーヒーをお供に読書
予定の無い土曜日
実家の庭のガーデンチェア
もちろん映画!

書きだそうとすると難しいもんだね(・∀・;)