このレビューはネタバレを含みます
普段あまりこういう設定の映画には触手が伸びないんだけど、デリカテッセンと同じジャン=ピエール・ジュネ監督ということで期待して鑑賞。
その期待は裏切られることなく面白かった!
妄想好きでイタズラ好きなアメリに振り回される周りの人々。
心優しいリュシアンを苛める食料品店店主のコリニョンは、アメリからその報復としてバスルームの取手を付け替えられ、歯磨き粉と足クリームを入れ替えられ、スリッパのサイズを小さくされ、電話の短縮の登録を変えられる…。
手口が何ともショボイが、このショボさがちょうどいい。
また、アメリが秘かに心惹かれる青年ニノも、例外なくやはり彼女に振り回される。
彼が趣味にしていた、破かれて捨てられていた証明写真の謎の男も、彼女は振り回すついでに解明してあげる。
他にも父親が庭に飾っていたドワーフが勝手に旅に出て世界各国から絵葉書が届いたりと、とにかくみんなが振りまわされる。
でもその彼女の行動が憎めないばかりか、むしろ気持ちがいい。
そんなアメリがかわいすぎる!
久しぶりにいい映画を観た!