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娘・妻・母のumihayatoのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
5.0
僕なんかもうキャスト陣の字面を見ただけで星5つ確実なので、もうなにを語るまでもないのですが。

成瀬作品のこういう空気感とセリフまわしが大好き。
庶民、家族間金銭関係あるあるもここまで昇華されると、文化としか言えなくなってしまうのです。
世代や社会的な立場(金銭的なものも含めて)によって、価値観はもちろん、服や髪型、言葉遣いの違いがしっかり描かれているような気がして
同じ家族でも生き方次第でどうとでもなれた時代だし、いろんな人がごっちゃごちゃになってた時代なんだなぁと思った。
家族とはいえ他人という考えには寂しい感じもするが、僕も同感だ。

森雅之は最後にやっと情けない感じ満載になって最高。
原節子と草笛光子の姉妹役、似すぎてて最高。
原節子を軸に親子姉妹兄弟の話を作ろうと思ったら、まず原節子の鼻筋に合わせてキャスティングを組む必要があっただろうな。
後半は全員の鼻が気になりだしてしまった。

よそのうちならどうするんだろうねぇ。こういう時。
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