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娘・妻・母のOKADICKリムのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
4.3
東京の郊外の一軒家で坂西家は還暦前の母(三益愛子)、長男(森雅之)とその妻(高峰秀子)と2人の間の幼い息子、三女(団令子)で暮らしていた。
長女(原節子)、次女(草笛光子)、次男(宝田明)は結婚し家を出ていたのだが、長女のサナエの夫が事故で亡くなったことで、相手方と離縁し実家の坂西家に帰ってきたことから家族の歯車が壊れ始める。


エグみが強いユーモラスさに笑っていたらクライマックスが本当に辛くて辛くて心労の嵐…
前半部分から噂好きの日本人らしい話運びが進んでいき、主にお金と家の話を各々の視点から群像劇として描いていきます。
核家族化が進む1960年代を描いてることもあり「ああ、わかるわ〜」という世代や立場による価値観の違いのオンパレードに心がちくりと刺されます。
最終的にはズブズブとナイフで突き刺されますけど。

豪華俳優陣の会話劇を見ているだけで楽しい1本ですし、皆さんお美しい限り。
そしてセリフが本当に小気味いいので、オススメの家族ドラマです。
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