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霊幻道士2/キョンシーの息子たち!のRのレビュー・感想・評価

4.3
シーシャウラペイ…シーシャウラペイ⁈ってちっちゃい頃よー真似してたわー笑 懐かしすぎて涙そうそう。山の洞窟みたいなところで3人の男たちが金目のものを掘り当てようと作業してる冒頭。短パンの裾からヌルヌル侵入してくる蛇を叩き殺して、内臓を取り、ペロリと食べたり、生きてるガマガエルを口の中に入れたりと、うげげなシーンが続いたあと、棺桶を見つけ、中で父、母、息子キョンシー一家が固まってる。そいつらを連れて帰って知らんとお札はがしたら、大暴れ! って展開。前半はほんとに全てのシーンが素晴らしく、テンポよし、キャラ良し、演出よしで、ゆったり気分で大爆笑! 特筆すべきはママキョンシー。動き、声、表情などすべての演技が女キョンシーとして最高に魅力的で、彼女がいなければこれほどの作品にはなっていなかっただろうと断言しよう。ウォン・ヨォクワンという女優さんらしいです。畏敬の念を禁じ得ない! まぁしかしお話のくだらないことくだらないこと! 一枚しかないお札を2人のキョンシーに順番に貼って剥がして貼り直してってするとことかアホとしか言いようがないし、光に弱いから照明器具を振り回してたらコードが抜けたり、アホの連続。そして、お部屋に置いてある遅鈍剤という瓶を割ったら、みんな動きが遅くなって以後数分スローモーション! スローな中国語めっちゃおもろい!!! 一方、同じ頃、別の場所に輸送されてた子どもキョンシーはシングルファーザー一家のおデブ兄妹に見つけられ、ものすご仲良しになって、OKちゃんと名づけられて大変に可愛がられます。このおデブ2人とOKが死ぬほど愛らしい。やりとりもたまらなく微笑ましい。キョンシー映画にこんなに癒されるとはね、まさかね。そして、途中から出てくる霊幻道士とその仲間たちは、まぁふつうに主役たちって感じやけど、もち米じゅうううのシーンは不思議とたまらん情感が溢れてきます。後半は若干コメディ要素が薄れて、ふつうにアクションシーンが増えるので、前半ほどの楽しさはないかも。街道に並ぶ車の上をビヨンビヨン飛んで、息子のパパママコールに引き寄せられるとことか面白いところもあるけれど。あと、パパの最期は印象的やね、そこまでしなくても…むごいなぁと思ってたら、登場人物もおんなじこと言っててビックリした笑 最後は子供たちの心変わりの速さにえっ!ってなったたけど、子どもってあんな感じやったっけ? 一見クールでドライな僕ですが、結構後ろ髪ひかれるタイプの人間なんで、終わり方はちょっと悲しいなぁ。ところで、何でタイトルはキョンシーの息子たちなのでしょうか? 何か見落としてる?
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