谷崎潤一郎の戯曲「無明と愛染」を三隅研次と大映美術で映像化。76分という短さながら人間のドロドロが濃縮され狂ったように面白い!先日観た三隅の「舞妓と暗殺者」を思い出すが静謐さに潜む穏やかな暴力性が発揮された傑作。新珠三千代ファンは5000%観るべきだし高峰秀子ファンも1億%おすすめ。現在かかってる御用牙で勝新にハマった人も観るべし。坊さんは船越英二を想像するがここは佐藤慶がバッチシはまってる。主要登場人物4人の葛藤と対決劇を宮川一夫が柔軟に活写!一見チープに思える仏像光線も目の連続ドアップも三隅の手にかかれば神演出!素晴らしい!